「俺が決める!」出世番号「14」背負う久保田が2ゴール! 

 3度のビハインドを背負いながらも、そのたびに粘りを見せた獨協埼玉が接戦をものにした。

風が強まる中で行われたこの日の第3試合目。立ち上がりから互いに譲らぬ一進一退の展開となった中で、先にスコアを動かしたのは叡明だった。前半17分、セットプレーから10番のFW金子竜人が決めて均衡を破る。しかし獨協埼玉もすぐさま反撃、29分にMF仲村悠希の裏ヘのパスに抜けた1年生MF久保田凜がキーパーとの1対1を冷静に交わして同点に追いついた。

後半は風上の叡明が攻め手を強める中で17分、ロングスローからDF森木朝晃が競って、こぼれ球をFW松尾航希がシュート。一度は弾かれるもMF畠山遥平が詰めて再び叡明が勝ち越す。

しかし獨協埼玉も一歩も引かない。後半28分、DF堤大貴の左クロスを相手の死角から回り込んだ久保田がファーサイドで今度は右足ダイレクトで合わせて、再びスコアをタイに戻した。

それでも叡明はその3分後、敵陣でフリーキックを獲得すると、畠山のキックから先制ゴールの金子が相手キーパーと交錯しながらもバックヘッドで沈めて三度、獨協埼玉を引き離す。

【次のページ】 だがゲームはこのままでは終わらなかった