後半、風上に立った橘が立ち上がりからショートパス主体の攻撃で桐光学園に襲いかかる。桐光学園は堅守から手数を掛けずにカウンターでチャンスを伺う展開が続く。前線のポジションチェンジなどが功を奏し押し込む橘だったが、桐光学園にセットプレーから追加点を奪われてしまう。後半24分桐光学園、14番MF中村洸太の左ショートコーナーから10番FW西川潤が左で上げたクロスを中央フリーになった13番FWラナイメアー祈安がヘッド、2-0と橘を突き放す。このゴールを皮切りに息を吹き返した桐光学園は同30分、左サイド28番DF深澤覚のクロスを中央13番FWラナイメアー祈安が落とすと、走り込んだ11番MF神田洸樹が左足で右隅へゴール、3-0と試合を決定付ける一発を叩き込む。駄目押しは同33分桐光学園、14番MF中村洸太の左コーナーキックを3番DF原琉斗が打点の高いヘッドで合わせてゴール、4-0とする。

 一矢報いたい橘も同35分、11番FW中村大輝が右サイドを突破しマイナスのクロスを7番MF安部粋がシュートもボールはゴール上へ。その後も交代でフレッシュな選手を送り込んだ桐光学園の牙城を橘は崩すことが出来ず、試合はこのまま終了。4-0で勝利した桐光学園はベスト4へ進出、次節、関東大会出場&決勝の椅子を賭けて湘南工科大付と5月5日に対戦する。

(文・写真 甲斐雅人)