復活のエース谷が頭で2発 大会5ゴール中4ゴールがヘッドのエアバトラー

 立ち上がりからボールを支配する西武台に対し、熊谷は前線の2枚を残してブロックを形成する形。そんな中で最初の決定機は熊谷。前半12分に自陣からのフリーキックからDF笠原都哉がヘディングシュート。こぼれをMF成田寛紀が詰めるが、これは惜しくもゴール上に外れた。

対する西武台は前半24分、ゴール前のイーブンの浮き球をFW谷直哉が上半身で相手を抑えながらオーバーヘッドシュートで狙ったが、キーパーに寸でのところで掻き出されてゴールとはならず。31分には谷が今度はフリーキックから狙うも、これはクロスバーを叩いた。前半は西武台が12本のシュートを放ったが、自陣を固める相手を攻略できずに最初の40分を終えた。

それでも西武台は後半に入り、一気にペースアップ。すると7分、途中出場のFW南雲俊治の右クロスにファーサイドで谷がヘディングで決めてついに試合の均衡を破る。さらに11分には左サイドバックの栗田海飛のクロス性のボールがそのままゴールに突き刺さり追加点とした。

後半36分にはMF池田上総介のクロスに対してニアに飛び込んだ谷が、首を振りながらファーサイドに流し込む技ありヘッドで、この日2点目をマーク。その2分後には再び池田の展開から今度は右サイドハーフの南雲が、角度のないところから逆ポストに当てながら、ここしかないというコースに突き刺してダメを押した。終わってみれば4ー0と圧倒した西武台がベスト8に進出した。

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