日体大荏原の攻撃はハイスペックなストライカー10番の堀下を最前線に添え、17番黒羽が持ち前の走力でサイドを駆け抜け、5番小泉は鋭いキックで魅せ、8番吉池は技術を活かしたサイドの突破、21番丸山はDFラインからのフィードで相手の嫌な所をつく。3番渡辺、14番藤田対人能力を活かし最終ラインで身体をはる。互いにチャンスを作りながらも、前半をスコアレスで折り返す。

 後半、東京朝鮮中高級学校は5番ク•ソンハッ、9番リャン•ユンデ、10番キム•スヨン、20番オ•ヒョングンをサイドに固め、10番キム•スヨンとの連携でゴールに迫る。対する日体大荏原は途中出場の9番星野凌我を筆頭に11番廣瀬大和、6番宮田、7番社頭などが駆け回り、エース10番堀下に繋ごうとする。また途中出場の4番西村湊は対人に滅法つよく、存在感を発揮。両者得点のチャンスを作りつつも点に結びつける事は出来ず、後半、そして延長前後半でも均衡は破れずPK戦へ突入。これを7-6で東京朝鮮中高級学校が制し、勝利を手にした。エース堀下を筆頭に東京朝鮮中高級学校を苦しめた日体大荏原だったが、惜しくもあと一歩のところで金星を逃した。

(文・写真=石津大輝)