後半も両校譲らず、拮抗した状態が続く。しかし後半も中盤に差し掛かったところでスコアが動く。決めたのは攻めあぐねていた堀越。左サイドを9番花枝が相手陣地までドリブルで攻め込みセンタリングをあげる。一旦は大成ディフェンダーにクリアされるも、これに反応した10番日野がダイレクトシュート。これがゴール左に決まり、堀越が先制に成功する。

大成は後半から流れを作りつつあった中での失点で、非常に痛い失点となった。しかし途中出場の15番尾崎がこの悪い空気を一掃する。相手ゴール中央でボールを受けた尾崎が前を向くと、そのまま右足でシュート。大きく弧を描いたボールはゴール枠外から曲がり、ゴール右上の隅に決まるスーパーゴール。大成の采配が当たり、同点に追いつく。

試合はこのまま両校得点を奪えず、延長戦へ突入する。延長前半、スコアを動かしたのは大成。左サイドからのクロスが溢れこれを4番佐藤が頭で押し込み、大成が遂に逆転に成功する。堀越も諦めず、最後の最後までチャンスを作り続けるが、大成ゴールをこじ開けられず、試合終了。大成が逆転でベスト4進出を決めた。

(文・写真=編集部)