後半に入り徳島市立は3年生主体の攻撃陣から、16番前川泰聖ら2年生アタッカーを次々に投入するが、前半からの悪い流れを断ち切れない。後半12分には1番中川真のキャッチから素早く前線にフィードを配球。左を抜け出した木村のクロスから阿部がゴールを狙ったがゴールとはならず。頼みの綱であるセットプレーもこの日は不発で、34分に右サイド高い位置でのスローインから2番二宮蒼士がクロスを入れると、ゴール前で構えた3番土田桜介が絶好機を迎えたが、1番井崎幹太に阻まれた。後半は相手の攻撃を受ける場面も増えたが、両者譲らず勝負の行方はPK戦に委ねられることになった。

 ここでは徳島市立が5人のキックを成功させたのに対し、佐賀北は1番手のキッカーがポストに当ててしまい、勝負あり。選手も自分たちの不甲斐なさは痛感しており、阿部は「今日はチームがバラバラだった。もっと全員でコンパクトに戦えれば、必ずチャンスはあると思っている」と立て直しを誓った。

(文・写真=森田将義 )