徳島市立、PK戦までもつれた一戦を制し初戦突破

  令和元年度高校サッカーインターハイ(総体)の1回戦が行われ、佐賀北(佐賀)と徳島市立(徳島)が対戦。35分ハーフの前後半で決着がつかず、PK戦までもつれた一戦は0-0(PK3-5)で徳島市立が勝利した。

 全国大会での白星にも関わらず、徳島市立の河野博幸監督には笑顔が見られない。「不完全燃焼の試合。元々、普段から黙って練習したり軟弱な選手が多いから、いざとなった時に戦えない。話にならない」ためだ。言葉の通り立ち上がりから低調なパフォーマンスが続いた。最終ラインからのビルドアップを狙ったが、チーム全体が間延びしたため、思うように2列目がボールを受けられない。3トップの動きが少ないため、攻撃は分が悪い自陣からのロングボールばかりになった。守備も怖がってラインを下げてしまったため、セカンドボールが拾えずリズムが生まれない。それでも、前半12分には9番木村広也がボール奪取からゴール前まで持ち込みシュート。続く15分にも自陣からの縦パスに反応した7番槇野秋也がゴールを狙ったが共に枠を捉えることができない。主将の10番阿部夏己は「自分たちのストロングポイントはサイド。もっとボランチから散らすことができたら良かったんですけど、ボールを受けらずパスの質も低かった」と振り返る。

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