8人中7人が決めた名経大高蔵がPK戦を制す

 令和元年度高校サッカーインターハイ(総体)の2回戦が行われ、五条(奈良)と名経大高蔵(愛知)が対戦。0-0でPK戦に突入した試合は7-6で名経大高蔵が勝利し3回戦に進んだ。

 立ち上がりはエンジのユニフォームの五條がシュートまで行けるシーンが目立つが、16分からクーリングブレイクで試合が止まると、再開後はグレーのユニフォームの名経大高蔵が積極的に仕掛ける展開に。「似ている(スタイルの)相手でやってて楽しかった」という名経大高蔵のボランチ14番岩松虎徹が何度か華麗なドリブルで相手を抜き去り、ゴール前まで侵入するもシュートまでは行けず前半は0-0で終了。

 後半開始から五條が立て続けにシュートシーンを作るも枠内をとらえられず50分からクーリングブレイクに突入。再開後は「体力に自信がないので後半からギアを上げた」という名経大高蔵14番岩松虎徹が積極的に前線まで顔を出してゴールを狙うも得点は奪えない。すると押され気味の五條に決定機が。68分、五條FW10番中山幹太がディフェンスラインから抜け出しキーパーと一対一になり浮いているボールをループシュート。しかし惜しくも枠から外れノーゴール。後半終了前のラストプレーでも五條は9番井澤悠が右サイドを突破しキーパーの出られない絶妙なクロスを上げるが、中で合わせきれずディフェンスにクリアされてしまう。そのまま0-0で後半が終了し試合はPK戦に突入。

 PK戦はお互い6人目まで全員成功。「一年生の時以来公式戦でPKを止められてなかった」という名経大高蔵GK1番古橋宙大がそこから2本連続してシュートストップに成功。8人中7人が決めた名経大高蔵が7-6でPK戦に勝利した。殊勲のGK1番古橋宙大は「本当はPKまで行きたくなかったが後半の残り時間が少なくなってきて覚悟は出来ていた。勝ったことで自信もついてきている。PKを止めた時は最高だった」と笑った。 

(文・写真=会田健司)

 
▽令和元年度全国高校サッカーインターハイ(総体)
令和元年度全国高校サッカーインターハイ(総体)