エンドが替わった後半開始直後の37分、青森山田は左サイドからロングスローでゴール前のヘディングで競り勝つがシュートは枠の外。対する大津は43分、MF7番樋口堅大が右サイドから抜け出し、さらにシュートフェイントでフリーの状態からシュートを放つがゴールの枠を外してしまう。

 膠着状態が続く中、ついに試合が動く。58分、青森山田はDF神田悠成が左サイドからクロスを供給すると、代わって入った初戦でもゴールを決めているFW9番田中翔太がヘディングシュートを決め均衡を破る。その後はお互いがチャンスを作れないまま中盤での激しいボールの奪い合いが続く。後半アディショナルタイム5分、大津は左右から厚みのある攻撃を仕掛けゴール前でFW10番濃野公人が倒されたようにも見えたが、PKにはならずこのまま試合終了。青森山田が大津との激戦をものにし1-0で勝利し、16強入りを決めた。

(文・写真=松島弘明)

 
▽令和元年度全国高校サッカーインターハイ(総体)
令和元年度全国高校サッカーインターハイ(総体)