「相手はチームとしても個々のレベルも上なのでどう戦うかを考えていたので、前半の失点で苦しくなった」と島井雅也監督が振り返る名経大高蔵は、後半に入ってから後方でのボール回しを増やした。ゲームが落ち着いたことで、司令塔の14番岩松虎徹が相手エリアでボールを触る機会が増えたが、「立ち向かっていきたい、試してみたい気持ちが先走っていた」(島井監督)ため球離れが遅く、ボールを失う回数が多かったためフィニッシュまで持ち込めない。
京都橘は後半に入ってからシュートを打てない時間が増えたが、終盤に入り再び攻撃のギアを入れると後半27分にはPA内でボールを受けた梅村が倒され、PKを獲得。自らが冷静にゴールネットに沈めて、ゲームを締めくくった。チームの歴史を塗り替えるまで残り1勝。弾みのつく大勝になったのは間違いない。
(文・写真=森田将義)
令和元年度全国高校サッカーインターハイ(総体)