千葉県大学サッカー1部春期リーグも後半戦に入り、成績上位校同士の対戦が増え、負けられない試合が続く。ホームで迎えた第5節は中央学院大学と対戦。結果は0対3でリーグ戦初黒星となった。

 城西国際大のスターティングメンバーは、大野哲煥、近藤諒大、廣瀬智行、ゲームキャプテンを務める寺田大輝、山之内裕太、小栗和也、田中崚平、加藤潤也、竹本佳、鯉沼将希、井之元和之という布陣で試合に臨んだ。

 城西国際大のキックオフで試合が始まると、序盤から球際で激しくぶつかり合うシーンが目立つ。なかなか前線までボールを運べない城西国際大であったが、DF廣瀬智行からのロングパスなどで前線にボールを送りチャンスを作っていく。チャンスを作りながらも逆にちょっとした隙にボールを奪われ、カウンターからシュートをうたれるシーンが多くなるが、GK大野哲煥が好セーブを見せるなどしてゴールを割らせない。

 自分たちのペースで試合運びをしたい城西国際大は、攻守ともに枚数をかけボールを奪い確実に前線へとボールを運んでいく。徐々にリズムもよくなり、いつもの城西国際大らしいゴールへの意欲が出てきた。すると、MF小栗和也がゴール前で倒され絶好の位置でフリーキックのチャンスを得たが、得点に結びつけることはできない。徐々に自分たちのリズムで試合運びができてきた城西国際大に思えたが、前半25分、中央学院大に1点先制されてしまう。これで城西国際大の攻撃に火がついた。
 まずはMF加藤潤也からのパスにMF竹本佳が合わせるが惜しくもオフサイド。城西国際大が得意とするサイド攻撃も増え、左サイドのMF鯉沼将希がゴール前までドリブルで持ち込むもシュートまで至らず。前線ではFW井之元和之が粘り強くボールを追い続けていき、得点への貪欲は常に感じられたが結果に結びつかない。

 前半、最後の最後まで走り続けた城西国際大イレブンであったがゴールが遠く、1点ビハインドで後半を迎えることとなった。「負けているということもあるし、攻撃に勢いをつけたかった」と振り返る深川コーチは、ハーフタイムに「とにかく前に意識を持て」と選手たちに話し、ピッチへと送り込んだ。

【次のページ】 第5節 城西国際大 vs 中央学院大(2)