14日に開幕した第94回全国高校サッカー選手権東京都大会1次予選。負けたら終わりの一発勝負、都立大崎都立日比谷が私学事業団グラウンドを舞台に、2回戦進出を賭け激突した。

 緊張の大会初戦、序盤から主導権を握ったのは4-4-2の布陣を敷いた都立日比谷

 5分、CKの混戦から最後はMF高橋駿が押し込むが、これは都立大崎GK廣田拓巳がセーブ。さらに8分には相手のクリアミスを高い位置で拾ったFW塩畑歩が狙うもゴールには至らない。

 それでも都立日比谷はこの日、セットプレーと左サイドでの攻撃構築が相手の脅威として効果的に働き、何度もチャンスを作り出す。15分にはMF藤岡怜史がその左サイドを深く突破し、対応に追われたDFラインとGKの間に絶妙なクロスを供給するがMF高橋伶には惜しくも合わず。それでも「左サイドで作り右サイドで仕留める」狙いが散見し、徐々にゴールへの匂いが漂い始めた。

 すると23分、都立日比谷が先制点を奪取。ダイアゴナルランによってDFラインの背後のスペースを突いたMF高橋駿が斜め後方からのスルーパスを受けると、最後はGKもかわし冷静に流し込む。パス、動き出し共に絶妙なタイミングが生んだ手応え十分のゴールで都立日比谷が待望の先制点を挙げた。

 一方、序盤からビハインドを背負った都立大崎はFW内山駿吾を1トップに据え、ロングボールを主体に攻め手を探るがなかなかシュートまで持ち込むことができない。シュートらしいシュートといえばMF川崎翔太のパスカットからMF笹岡航太がミドルシュートを狙った31分の場面くらいで、攻守共に都立日比谷の後手を取る展開を強いられた。

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