後半に入ると、1点ビハインドの東京電機大高も反撃開始。
 41分、FW西裕之のアーリークロスからFW横山真也がヘディングシュート。右サイドから攻撃を組み立て、ファーサイドでフィニッシュに結びつけた一連の流れは非常に惜しい形に。また、50分にはMF浅野航輝のインターセプトからショートカウンターを仕掛けるもFW西裕之のシュートはゴールに結びつかず。

 点差以上の攻勢となった中大杉並は主導権を握り続けた印象。
 初戦で難敵都立石神井を下した勢いそのままに、この試合でもストロングポイントである攻撃陣が次々と好機演出。縦に速い攻めの継続が功を奏し60分には追加点を奪って見せる。左サイド深い位置まで押し込んだFW太田隼矢のクロスに、MF三村一馬がダイビングヘッドを叩き込み勝利をぐっと引き寄せるファインゴール。

 最後まで諦めない東京電機大高はベンチからシンプルな攻撃を求める指示が飛ぶ。DF後藤知也を前線に上げ、パワープレーを試みるが苦戦を強いられた。後半アディショナルタイムに迎えたMF浅野航輝の直接FKも中大杉並GK保坂悠人の好セーブに阻まれ最後までゴールを奪えず。

 2対0、攻守に安定した試合運びを見せた中大杉並が3回戦突破。次戦、2次予選進出を懸け専修大附と激突する。

(文・写真 金子 侑史)

▽大会日程・結果
2015年 第94回全国高校サッカー選手権東京一次予選