第94回全国高校サッカー選手権大会東京都大会の1次予選はいよいよ大詰め。21日、2次予選進出を賭けたブロック決勝が各会場で行われる中、駒沢補助競技場この日の第1試合、都立東大和都立保谷の一戦は大一番に相応しい白熱した好ゲームとなった。

 10ゴールを奪う大勝を見せた聖徳学園との初戦、さらには2戦連続の無失点勝利となった日大一戦を経て、昨年に続く2次予選進出に王手を掛けた都立東大和。開始早々チャンス到来。キックオフからわずか40秒、5番のロングパスから左サイドを抜け出した9番が狙う。都立保谷GKの好セーブに阻まれ先制とはいかなかったが主導権を握るには十分のきっかけとなった。

 立て続けにチャンスは都立東大和
 最前線のターゲットとしてFW2番を据え、左MF9番、右MF7番が供給するクロスは攻撃の核となり、さらにFW14番らのドリブルが攻撃にアクセントを加える。ショートパスと、DFラインの背後を狙うロングボールを織り交ぜ次々と都立保谷ゴールに襲い掛かった。

 14分、左サイドを攻め立て、9番のクロスに最後は11番。さらに18分にはインターセプトから左サイドへと持ち出した10番のクロスに2番が頭で合わせるなど都立東大和にシュートチャンスが際立つ。それでもゴールをこじ開けることはできない。

 一方、立ち上がりから我慢の時間が続く都立保谷
 今大会は都立八潮正則学園を退けての勝ち上がり。Tリーグ参戦校同士の対戦となった3回戦正則学園戦はPK戦の末、注目ゲームを勝利で飾った。

 この日は序盤から続いたピンチをGK1番を中心に凌ぐと、攻撃面ではFW18番が奮闘を見せる。小柄ながら前線を駆け回り、巧みなボールキープを披露。ボールサイドには必ずと言っていいほど顔を出し、劣勢のチームを牽引した。31分には、18番が起点となり、左サイドから右サイドへ展開。最後は10番のラストパスを18番自ら振り抜き、惜しいチャンスを生み出した。

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