6月19日、県総合スポーツセンター東総運動場。決勝の地に名乗りを上げたのは“常連”の流通経済大柏と、Jクラブの柏レイソルとの相互支援契約によって着実に力をつけてきた日体大柏だ。立ち上がりから積極的に攻撃を仕掛けたのは前者。それを5バック主体で受け止めていたのが後者だった。
日体大柏の酒井直樹監督はこう語っていた。
「ボールを握りたくてもなかなか握れないと思っていました。相手の持ち味であるクロス攻撃に怯えながら押し込まれてしまうのか、自分たちが使えるスペースを見つけて、どこまで反撃に出ていけるのか。そこがひとつのポイントでした」
前半の10分、12分に立て続けに失点し、出鼻をくじかれたものの、心が折れることなく、前半22分、後半17分にFWの佐藤大斗(3年)がゴールを決め、追いつく(40分ハーフ)。その5分後、再びリードを許したが、不屈の闘志をむき出しにする日体大柏がついに流通経済大柏という大きな壁を乗り越えた。
“柏ダービー”を制した日体大柏が、33年ぶり二度目の総体出場権を獲得。千葉県を代表し、南部九州総体2019に向かう。