就任4年目の酒井監督が率いる日体大付柏は4-1-4-1システムをベースにしているが、流通経済大柏との決勝のように5バック主体の戦い方も手の内にあり、戦術的な柔軟性を兼ね備えている。守備の中心がキャプテンのCB伊藤夕真(3年)で、攻撃陣を牽引するのがチームの得点源でもあるFW長崎、佐藤、そしてスピード豊かな耕野祥護(3年)らだ。

 酒井監督にとって指導人生初の全国大会。否が応でも気が引き締まる。

「全国では、みんなが感動してくれるようなサッカーを見せたいと思っています。そのなかでもしっかり結果を出さないといけない。千葉県の代表として自覚と責任をもって臨みたいと思います」

 決勝のヒーロー、長崎もこう意気込む。

「目標はもちろん優勝。たくさんの人たちの応援もありますし、ここまできたらやるしかないです!」

 男子サッカーの開会式は7月25日。沖縄の地で、熱い戦いが始まる。

(文・写真=小室功)