「全国で1勝!」を合言葉に松本国際が初戦突破!
「全国で1勝しよう!」
これが3年ぶり3回目の出場となる松本国際(創造学園から校名を変更)の合言葉だった。
「ボールをテンポよく動かせていたし、守備に回ってもしっかり抑えていたので、落ち着いて見ていられた。ただ、なかなか得点につながらないと、逆に失点を食らってしまうというのが、よくある展開。前半を0-0で折り返したときは、とにかく焦らないように、と。イライラせず、自分たちがやるべきことをやり続けよう、やりきろうと指示した」(松本国際・勝沢勝監督)
前半のシュート数は松本国際の5本に対し、和歌山工が1本。試合内容を数字が如実に物語っている。優勢に試合を進めていたのは明らかに松本国際だった。
待望のゴールが決まったのは後半18分だ。左サイドを深く潜り込んだ左SBの瀧澤大輔(3年)がマイナスに折り返すと、待ち構えていたFWの小林丈太郎(3年)が左足で鮮やかに叩き込んだ。
「前半にも大輔の突破からチャンスがあったけれど、そこで決めきれず、次こそは決めたいと思っていた。大輔のクロスを信じて走り込んだら、本当にいいボールを出してくれた」と、ゴールスコアラーの小林は会心の笑顔。得点直後、一目散にベンチに向かい、チームメイトとともに喜びを分かち合った。
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