2回戦からの登場となった両チームの試合。お互いに動きに硬さが見えた立ち上がりだったが、先にシュートに持って行ったのは広島皆実。前半9分、自陣でボールを奪うと6番吉原がボールを運びペナルティエリア前で左に流れてきた7番牛原にパス。シュートするも上手く当たらず、左に外れた。
対する日大藤沢は11分。左サイドを崩し、最後は10番成定がエリア外からシュートするが惜しくも外れる。しかし迎えた14分、日大藤沢が試合を動かす。中央を崩すと8番の植松が10番成定へパス。トラップで前を向くと、今度はしっかりとゴール右隅へ決めた。日大藤沢はさらに20分。左サイドで起点を作ると8番ゴール前植松へ。植松のシュートはディフェンスに阻まれたが、そのこぼれ球が5番吉本へ。キーパーも上手く外し、ゴールへ流し込み2-0とする。
その後の広島皆実は7番牛原と14番岡平のドリブルや11番岡本の溜めからカウンターを狙う。5番山名のフリーキックや11番岡本のミドルシュートなど惜しいシーンを作るも日大藤沢のGK濱中を中心としたコミュニケーションの取れたディフェンスは堅く、前半はそのまま終了。
広島皆実は後半から積極的なプレッシャーをかけ始める。すると、後半5分にそうして奪ったボールを14番岡平へ。岡平は左サイドでボールを受けると囲まれながらも粘ってエリア内に侵入、ファウルをもらいPKを獲得。これを11番岡本が冷静に決めてスコアは1-2に。しかし、後半30分。日大藤沢はボールをつないで5番吉本が左からピンポイントクロス。これを9番平田がファーでヘディングを叩き込み追い上げを許さない。広島皆実は細かいパスとドリブルで日大藤沢ゴールに迫るも崩しきれず。試合はそのまま3-1で終了し、ホイッスルが鳴らされた。後半の序盤こそ慌てる場面もあったが、安定した試合運びを披露した日大藤沢が大応援団の声援に応え、勝利。3回戦に駒を進めた。
(文・写真=堀井優真)
▽第98回全国高校サッカー選手権大会
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