試合後、昌平の藤島崇之監督は唇を噛んだ。プレミアリーグを制したチームと県リーグ王者の違い。高校年代屈指の勝負強さを見せ付けられ、差を痛感させられた。その一方で収穫もあった。テクニックやコンビネーションプレーは十分に通用し、後半は２得点。今年は春先から苦戦を強いられたが、全国舞台でも十分に戦えることを証明した。
「１、２年生にはまだまだできる。この結果をどうひっくり返すかだぞと伝えました。最後に追い付けなかったけど、３−２というスコアは今年の成長の証」
来年のチームには須藤や小見など、今年の主力が多く残る。普段から取り組んでいるトレーニングや試合の中で、フィジカルの強さや勝負強さを身に付けていけば、日本一もより現実的になるのは間違いない。今年度から新たにスタートさせた食事改革により力を入れながら、再び全国舞台に挑む。
（文＝松尾祐希 写真＝矢島公彦）
▽第98回全国高校サッカー選手権大会
第98回全国高校サッカー選手権大会
