(写真=森田将義)

 後半開始直後に見せ場を作ったのは、青森山田。中央でボールを持った武田が右サイドにパスを展開すると、「ヒデがうまくタメを作ってくれた。自分は足元を狙われ、スペースがあってみようかと思ったら、良い感じのボールが来た」と振り返る古宿が右サイドの高い位置で反応。ゴール前に入れたパスがDFに当たって反対サイドに流れると最後は松木がスライディングで押し込んだ。

2点差としてからは、「選手の疲労が溜まっていたので選手を代えながら運動量を落とさず、PAの外でフィニッシュさせない青森山田の守備コンセプトを思い出せながら粘り強く守り抜いた」(黒田監督)。32分には田中にドリブルから見事なシュートを決められ、1点差とされたが、2-1で逃げ切った青森山田が2年連続での決勝進出を決めた。 

(文・写真=森田将義)

▽第98回全国高校サッカー選手権大会
第98回全国高校サッカー選手権大会