成立学園イレブン
3点リードで前半を折り返した成立学園だったが、後半立ち上がりから攻勢に出たのは駿台学園。後半1分駿台学園は左サイドからのクロスを19番FW横内翔がシュートもボールはゴール右へ惜しくも逸れる。 その後もミドルシュートなど積極的に攻撃を仕掛ける駿台学園だったが、成立学園も自分たちのサッカーを忘れずボールを保持する時間を増やすと、徐々に試合は落ち着きを取り戻す。
「後半立ち上がり、駿台さんが勢い良く来ることは分かっていたしそれを上回る入り方をしようとハーフタイムで話したが、キックオフから押し込まれてしまい苦しかった。しかしそこをしっかりチームで耐えられたことも収穫」と試合後成立学園宮内監督が話すように、同10分を過ぎる頃には流れは成立学園へ傾き出す。
すると後半15分成立学園、左サイドをショートパスで崩し10番FW吉長真優が中央へグラウンダーのクロス、キャプテン9番MF宇津木優人が受けると落ち着いて右に流し込み、4点目を決める。 更に同19分、成立学園は右から11番MF中村大輝のグラウンダークロスを10番FW吉長真優が中で合わせてハットトリックとなるゴールで5-0。 更に同35分、成立学園は右コーナーキックを4番DF横田文洋がヘディングで叩き込み6-0。 一矢報いたい駿台学園は同ロスタイムの右コーナーキック、成立学園ゴールキーパーのハンブルにいち早く反応した11番MF中村海知が滑り込んで押し込み待望のゴール。 しかし、同ロスタイムに成立学園はカウンターから中央で14番MF中田開人が受けトラップが伸びたところを20番FW吉長由翔が拾い落ち着いて流し込む。兄に10番FW吉長真優を持ち、この日唯一1年生でメンバー入りしていた20番FW吉長由翔が大器の片鱗を見せダメ押しゴールで7-1とし試合はそのまま終了。
「今年のチームは総合力、皆で繋がって自分たちのサッカーを最後までしたい」と宮内監督が話した成立学園は次戦、明治学院を下した都立豊多摩と対戦する。
(文・写真=甲斐雅人)
▽第98回全国高校サッカー選手権東京予選
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