後半、互いに攻め手が少なく耐える時間が続く。セットプレーやロングスローから惜しいシーンが生まれるも決定期には至らず、試合はスコアレスのまま延長戦へ突入。雨が降り頻るなか、一進一退の攻防で迎えた延長後半7分堀越、12番GK平野裕太を投入しPK戦を見据えて準備に入る。PK戦へ突入するかと思われた延長後半ロスタイム堀越、左コーナーキックを途中出場13番MF品川健が右足インスイングで蹴り出したボールは弧を描きに中央に構えた修徳1番GK奥谷将の手を掠めそのままゴールイン。喉から手が出るほど欲しかった先制ゴールに堀越は嬉しさを大爆発させる。そのキックオフ直後、試合終了の笛がピッチに木霊すると修徳の選手たちはピッチに倒れ込む。劇的勝利の堀越が”聖地"西が丘行きの切符を手にした。
(文・写真=甲斐雅人)
▽第98回全国高校サッカー選手権東京予選
第98回全国高校サッカー選手権東京予選