9月8日、第98回全国高校サッカー選手権大阪予選3回戦がJ-GREEN堺で行われ、終了間際に劇的ゴールを奪った刀根山が1-0で勝利し次戦へコマを進めた。

　前半から押し気味に試合を進める刀根山だったが、ゴールを奪うには至らず。後半もサイドを起点にゴールを脅かすも、夕陽丘の決死のディフェンスに阻まれてしまう。このままPK戦に突入かと思われた後半ロスタイムにドラマが起こる。ハーフウェイライン付近で得たフリーキックを高い打点で6番DF中本智貴が突き刺す。「良い所にボールが来たので決めるだけでした」と試合後に中本が話すようにドンピシャヘッドで待望の先制点を奪う。指揮官が誰よりも信頼を寄せるという主将の殊勲弾で試合はこのまま1-0で終了し、刀根山が劇的勝利で3回戦を突破した。

　熱戦を制した指揮官は「次戦へ向けて自分たちのやらないといけないことははっきりしていて、具体的には信じきれなくて焦ってボールを捨てちゃう所やビルドアップの所。どんな状況でも仲間を信じてやりきろうと日頃から話している。次の摂津さんは強豪だが、僕らはNo.1目指してやってるので次もしっかり準備をして頑張りたい」とコメント。36度の猛暑の中行われた一戦をモノにした刀根山は「常昇・常勝・常笑」のスローガンを胸に4回戦で摂津に挑む。

(文・写真=甲斐雅人)