後半も阪南大高ペースで始まる。しかしディフェンスラインの裏をなかなか取れず、ミドルレンジからシュートは打てるものの崩しきれない。阪南大高は流れを掴み切れないなか迎えた50分、コーナーキックから相手クリアが小さくなったところを7番MF中村陽紀がゴール前で詰め追加点を挙げる。60分、千里は右サイドからのクロスに交代出場の8番FW藤井敦大が飛び込みヘディングで合わせるも、阪南大高1番GK中本汐音のファインセーブに合い決定機を活かせない。ピンチを凌いだ阪南大高は63分、中央を抜け出した9番FW篠畑純也がペナルティエリア内で倒されPK獲得。これを篠畑が自ら決めて3-0。更に阪南大高は65分、7番中村陽紀のコーナーキックから3番DF西田祐悟が打点の高いヘディングで合わせゴール。このまま試合は終了し4-0で阪南大高が勝利した。
強豪を苦しめるところまでは行ったが、昨年に続き5回戦での敗退となってしまった千里。善戦していただけに来年はベスト16の壁を越えられるかに期待したい。逆に流れが良くない中での4得点は流石と言えるが、初戦の硬さからか相手を崩す形が出来なかった阪南大高。大阪予選を勝ち抜く為にはここから更に仕上げていく必要がありそうだ。勝利した阪南大高は6回戦で大塚と対戦する。
(文・写真=会田健司)