土壇場で勝ち越し点を挙げた阪南大高が準決勝へ

 11月3日、第98回全国高校サッカー選手権大阪予選準々決勝が鶴見緑地球技場で行われ、総体予選覇者で4年ぶりの優勝を目指す阪南大高が5年ぶりの全国を狙う履正社を下し準決勝へ進出した。

序盤から両チーム前線からアグレッシブにプレスをかけ相手の自由を奪う。その為ロングボールが多くなり中々落ち着かない展開。立ち上がり阪南大高は敵陣でFKのチャンス2回得るもどちらも決定機には繋がらず。その後はどちらも主導権を掴めず時間が経過していく。ようやく32分に履正社に決定機。9番FW藤原聖大が浮き球のパスに反応してDFの裏に抜け出しGKと一対一になるも、GKが前に出て来て間合いを詰められシュートをストップされてしまう。対する阪南大高も36分にCKから決定機を迎えるもGKにセーブされノーゴール。スコアレスで前半を終える。

後半、まずは履正社が仕掛ける。いつも通り選手交代で3トップにシステムを変更し攻勢に出る。すると55分履正社に決定機。右サイドを崩しクロスが上がると中央で19番FW神田拓海がフリーでヘディングシュート。GKも出られない完璧なタイミングだったがこれを左に外してしまう。履正社が絶好のチャンスを逃してしまうと、流れを掴めないでいた阪南大高に先制点を許してしまう。60分、阪南大高は7番DF中村陽紀の左CKをニアで19番DF高木践が頭で合わせゴール。押し気味に進めながら先制点を許してしまった履正社だったが68分、左サイドを崩し6番中川慶虎の左足クロスに17番FW井谷洸一郎が飛び込むとDFのクリアが小さくなり、それを拾った8番MF平岡大陽が右足を振りぬき同点ゴール。鉄壁を誇る阪南大高はこれが今大会初失点。更に勢いに乗る履正社はその後も追加点を狙い阪南大高ゴールに迫るもゴールをこじ開けられないでいると、延長戦突入間近の80+3分、阪南大高がワンチャンスをモノにする。9番FW篠畑純也が右サイドからPAに侵入すると、抜き際に足をかけられPKを獲得。これで篠崎は負傷交代となってしまうが、代わりにキッカーを務めた先制ゴールの19番DF高木践が落ち着いてゴール右隅に決める。土壇場で勝ち越し点を挙げた阪南大高がそのまま勝利した。

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▽第98回全国高校サッカー選手権大阪予選
第98回全国高校サッカー選手権大阪予選