両チーム、チャンスが多く訪れないままスコアレスで後半へ。立ち上がりにチャンスを迎えたのは明秀学園日立。右サイドを崩して相手陣地深くに進入した15番石橋衡のセンタリングを14番楠原秀翔がニアで合わせるもこの決定機をものにはできず。43分には鹿島学園9番磯部直也が相手DFからボールを奪いゴール前までドリブルで運ぶが、DFに阻まれシュートまでは持ち込めず。これで得たCKから3番遠藤聖矢がヘディングで合わせるも、明秀学園日立GK12番友野沖翔のファインセーブもあり、得点することはできず。49分にも鹿島学園が右サイドの崩しから左サイドの10番大澤昌也が決定機を迎えるもシュートが枠をとらえきれず、チャンスを生かすことができないままゲームが進む。
流れを引き戻したい明秀学園日立は交代選手を入れてチームを活性化させる。この交代策がはまったのは終了間際の77分。6番中熊岳琉の縦パスから27番海老原拓弥が頭で落とすと、1年生2番長谷川皓哉がスルーでボールを流したところを、2列目から飛び出したこちらも1年生18番根本琳生がPA内で左足ワンタッチで流しみ、交代選手3人が絡む見事な得点が生まれる。キックオフ再開後、鹿島学園は前線に人数をかけてパワープレーでゴールに迫るも明秀学園日立は得点した途中出場18番根本琳生を交代するなど、残り時間をしっかりと0で抑え3年連続4度目の全国の切符を手に入れた。
(文・写真=佐々木竜太)
▽第98回全国高校サッカー選手権茨城予選
第98回全国高校サッカー選手権茨城予選