優勝候補筆頭の実力校が危なげなく1回戦を突破

 優勝候補筆頭の実力校が危なげなく1回戦を突破した。

 インターハイ予選では2回戦で正智深谷に敗戦したため、今冬の高校サッカー選手権は1回戦からの登場となった昌平。進修館との一戦では序盤から手を緩めることなく、攻撃を繰り出した。

 右サイドハーフに入った日本代表・鎌田大地の実弟・大夢(3年)や最前線の小見洋太(2年)が起点となり、素早いパスワークを披露。選手の距離感も良く、寄せられる前に相手を剥がしてボールを預ける。2分には小見が一瞬の隙を突いて、幸先よく先制点を奪うと、リード後も幾度もゴール前に迫る。チャンスを生み出していくと、トップ下に入った期待の1年生MF篠田大輝が20分と41分に追加点を奪取。一方的に攻め続けた昌平は3−0でハーフタイムを迎えた。

 後半に入っても攻撃の手を緩めない。65分にボランチの柴圭太(2年)が4点目を決めると、66分には小見が再びネットを揺らす。そして、圧巻だったのは68分だ。ペナルティエリア手前でFKを獲得すると、鎌田が右足で直接ゴールを強襲。鮮やかな弧を描いた一撃は見事にネットへ突き刺さり、勝負を決定付ける6点目を奪った。77分には途中出場の山内太陽(3年)がクロスに合わせてゴール。終わってみれば7−0の圧勝で、昌平が2回戦へと駒を進めた。

【次のページ】 安堵の表情を浮かべた昌平の藤島崇之監督