1−1で迎えた後半。先に好機を生かしたのは南稜だった。49分にゴール前でFKを獲得すると、岡本が右足を一閃。相手DFに当たりながら、ネットを揺らして再びリードを奪う。勢いが出てきた南稜はさらに攻勢を仕掛け、直後の52分には加賀幸汰(3年)が追加点。68分には岡本の右クロスから樋口がヘディングシュートで4点目を叩き込む。その直後に坂戸の荒井優太(3年)に1点を返されたものの、75分に高崎康宏(3年)、アディショナルタイムには西村悠吾(2年)がゴールを決めて勝負を決めた。
2回戦へと駒を進めた南稜。試合後、須釜久之監督は「厳しい戦いになるのは分かっていたけど、先に得点を取ったことが大きかった」と振り返り、安堵の表情を浮かべた。同点に追い付かれて流れを手放しかけたが、「ハーフタイムにスイッチを入れ直してくれた。相手のシュートがポストに弾かれるラッキーもあったけど、セットプレーからゴールを奪ってくれた」と得意のパターンでゴールを奪った攻撃陣を称賛。「スーパースターがいないチームだけど、まとまって戦うコンセプトを体現してくれた」とは指揮官の言葉だ。次は花咲徳栄との戦い。得意のセットプレーでゴールを積み重ね、3回戦進出を目指す。