無失点勝利を飾った浦和南だが、庄司は「無失点は良かったんですけど、自分としては前半クリアを引っ掛けたり、サイドに蹴れば良いところでコーナーを与えたり少し中途半端になってしまった。もっと思い切ってプレーしないと昌平相手にはやられると思います」と反省した。
それでも頼れるディフェンスリーダーの復帰は大きい。今年は6月にヘルニアを発症し、インターハイ予選には出場できず。復帰までに2ヶ月半を要した。フル出場できるようになったのは選手権直前のS1リーグ第16節国際学院戦から。完全復帰したばかりという中で前半は判断の悪さもあったが、後半は球際でしっかり寄せるなど、堅守のディフェンスラインを牽引した。
「庄司がフル出場できるようになってきて、守備には信頼がある」とはエース佐藤の言葉だ。
指揮官も「グッと安定感が出た」と語り、「今日は少し彼らしくなかった。来週はやってくれるんじゃないですか」。それに対し、庄司は「0で抑えて自分で決めて勝つくらいの気持ちでやります」と答えた。次戦は昌平との大一番。昨年の決勝では1ー1で終盤を迎えた中で庄司の決勝点で17年ぶりの選手権出場を決めた。今年も攻守で試合を決めてチームを勝利に導く。
記事提供:埼玉サッカー通信・石黒登