追加点を引き寄せたディフェンスの献身 保竹、和田のCBコンビを中心にしっかり零封
試合は早々に動いた。前半2分、花咲徳栄は右サイドハーフの荒巻椋矢にボールが入ると、ゴールまではまだ距離がある中で「ディフェンスが寄せてこなかったので、これはもうシュートしかないな」と右足を一閃。早川和夫監督も「びっくりしました」というゴールで先制した。
しかしここからゲームは膠着。花咲徳栄は中盤でのパスミスなどもあり流れを完全に引き寄せることができない。逆に川口は前半終盤に圧力。アディショナルタイムには左コーナーキックにファーサイドでDF井出康太がヘディングで合わせたが、シュートは惜しくも枠を外れた。
後半も1ー0のまま進行する中で試合が動いたのは最終盤。勝負を決めるゴールを奪ったのは花咲徳栄だった。36分、カウンターから右サイドでボールを持ったMF七海永遠がドリブルでひとりふたりと交わしながらカットインすると、相手を引きつけながら絶妙なタイミングでスルーパス。これに反応したFW室井秀仁がゴール左を撃ち抜いて欲しかった追加点を決めた。
花咲徳栄はアディショナルタイムにも七海が起点となり、MF永野弘将のクロスをFW三橋由詩がヘディングで決めて3ー0。終盤までもつれたゲームを制し、次のラウンドに駒を進めた。