後半に入り、大宮東が10番小原蓮を中心としたオフェンスにより流れを取り戻し始める。また、5番串田健斗と後半途中から出場した2番須田颯太の両サイドバックが高い位置を取り果敢に攻撃に参加し攻撃の厚みを作る。対する早大本庄も2番の2年生ディフェンダー奥野壮太を中心に安定した守備を見せる。1点を追いかける大宮東は64分のCK。5番串田健斗のボールは20番平山和騎の長身を生かしたヘディングで待望の同点弾が生まれ試合を振り出しに戻す。
その後、試合は一進一退の攻防が続く。両チームとも裏への積極的な抜け出しにより、得点チャンスを多く演出するも得点には至らず。試合は延長戦に突入。延長前後半共に両チームともロングボールを多用しゴールに迫る。延長後半6分に大宮東にビックチャンスが到来。左サイドから切り込んだ9番森田龍のシュートはポストに弾かれ、そのこぼれ球を12番枡谷龍生が左足でシュートを放つも、惜しくもゴールは外れる。その後は両チームGKのビックセーブもあり勝負の行方はPK戦に委ねられた。結局これを5-4で制した大宮東が次戦に駒を進めた。試合終了後には両チームの健闘を称え合う拍手が会場に大きく鳴り響いた。
(文・写真=高橋尚也)