最後に勝敗を分けたのは「ソロの力」 聖望学園FW塚田悠太郎が豪快ボレー含む2得点 

今季両雄は3度対戦。いずれも聖望学園が勝利しているが、うち2戦は1点差ゲーム(関東予選、インターハイ予選ともに1ー0)となっており、今回もやはり1点を争う展開となった。

まず仕掛けたのは聖望学園だ。序盤から高い位置でプレスをかけて前でプレーすると前半4分、MF矢島翔の浮き球のパスをFW塚田悠太郎が左足ダイレクトボレーで突き刺し、先制した。

一方、早々に失点した細田学園だが、慌てずに自分たちの戦いを貫いていくと形勢が逆転する。キーパーを含めて無理に蹴りださずに後ろから丁寧にゲームメイク。ピッチ幅を大きく使ってギャップを作り、機を見てMF米野就人やMF細島大空がキックでサイドの裏に起点を作って相手を押し込む。すると前半34分、ゴール前の混戦からFW斎藤真が押し込んで同点とした。

後半も細田学園が多くの時間帯でボールを握りながらゲームを展開。27分には途中出場のMF山本翼のシュートが枠を捉えるも、ここは聖望学園GK中沢勇斗が間一髪で掻き出してセーブ。直後、コーナーキックのこぼれ球をFW板橋健太が狙ったが、これはわずかに枠を外れた。

苦しい時間の続いた聖望学園だが、ここをしのぐと終了間際のワンチャンスを生かした。後半35分、カウンターからMF石川祐希が左サイドに展開すると、途中出場のMF柑子木優杏がドリブルを開始。「1対1の状況を作ってくれたので中に切り込もうと思った。自分の持ち味はドリブル。そこは自信を持ってやりました」と柑子木。思いきってカットインを仕掛けるとこれが相手ディフェンスのファールを誘ってPKとなり、塚田がキーパーの逆をついて右隅に決めて勝ち越し。終盤も相手の猛攻を受けた中でディフェンス陣が最後まで身体を張って守り抜いた。

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