ボールをしっかりと繋いでいく中京大中京と、球際とフィジカルの強さで勝負をする駒澤大学高等学校。カラーの違うチーム同士が真っ向からぶつかったこの試合は中京大中京が終了間際に得点を奪って劇的な勝利を収めた。

 中京大中京は4−1-4−1のシステムを敷いて、前への圧力を高めることを狙ったが、前線での距離感が悪く攻撃のリズムが噛み合わない。また、前半10分過ぎに相手が4−5−1から4−1−4−1にシステム変更したことで、スペースが無くなると、1トップのFW犬飼翔洋と2列目のところでボールが繋がらなくなった。

 ボールを支配していたものの得点を奪えない展開に関して中京大中京・岡山哲也監督も「前半は前に人が多すぎてノッキングを起こしていた。後半はより前から相手が来るだろうなと想定していました。なので、後半の頭から主将の市川を入れてダブルボランチにし、スペースを消すことと守備から攻撃にいけるようにしたかった」と後半の頭から主将のMF市川兼伍を投入。システムを4−5−1へと変更し打開を図った。

  

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