初芝橋本勝利の立役者・立川小太郎
後半は途中から入ったエースFW末吉塁を中心にしたたかなカウンターを狙う戦い方にシフトチェンジ。得点を狙うべく前掛かりになった相手に対し理想的な攻撃を展開した。その反面、守備陣は押し込まれる時間が長くなり苦しい時間が続く。
しかし、今大会注目のGK立川小太郎を中心とした守備陣が奮起。体を張った守備でゴールを死守し得点を与えない。試合終盤にはパワープレーを仕掛けられたが、動じずここも守り切った。
すると、アディショナルタイムにカウンターからFW市川久也、柳原が立て続けに得点を上げ試合を決定付け3回戦へと駒を進めた。
今日の試合を勝ち切ったチームに於いて、立川の活躍抜きには語れない。前半こそ見せ場は少なかったが押し込まれる展開となった後半は、絶対の自信を誇るセービングでビックセーブを連発。後半16分にMF梶浩徳の決定的なシュートを弾き出して見せると、同19分にもMF木村拓麻が放った一撃を右手でブロック。決定的な場面を何度も防いだ。さらに今日の試合に於いては「今日は雨で下が濡れていたので、裏に出たところは前に出て行きました」(立川)という積極的な守備で未然にピンチを防いだ。「無失点で終えた事は大きい事ですし、次に繋がります」と力強く答えた187cmの守護神が3回戦もチームを勝利に導く。
【取材・文・写真=松尾祐希】