並々ならぬ想いを持って挑んだ自身の3度目となる大舞台 GKの鈴木彩艶が堂々たるプレー

  過去2大会は出場機会を得られず、悔しい想いを味わった。今度こそ--。並々ならぬ想いを持って挑んだ自身の3度目となる大舞台で、GKの鈴木彩艶(浦和レッズユース)が堂々たるプレーを見せている。

 ブラジルで開催されているU-17ワールドカップ。1勝1分で迎えた日本は27日に行われたセネガルとの最終戦に勝利し、グループステージ首位でノックアウトステージ進出を決めた。

 オランダ、アメリカ、セネガルを向こうに回し、3試合で無失点。抜群の安定感を見せる守備陣において、存在感を示しているのが鈴木だ。

 セネガル戦でも守備範囲の広さを生かし、決定的な場面を防いだ。イージーなミスはなく、高い集中力を維持して最後まで無失点。試合後にはチームの勝利を喜びながらも、笑顔を見せた。その表情からは充実した様子が伺える。

「このグループの中で首位通過を決められたのはプラスで、自分の中で一番良かったのは3試合を無失点で終えられたこと。チームとしては次に繋がるゲームだった」

【次のページ】 将来を嘱望されている鈴木