(写真=矢島公彦)
昌平としては、難しい試合だった。12月31日に初戦を迎える高校サッカー選手権の直前に組まれた公式戦。調整が難しく、加えて怪我人も数名抱えていた。それでもチームは勝負に徹し、藤島監督が選手たちに求めたのは勝利のみ。特にここ4年は埼玉を制覇した一方ですべてこの参入戦で敗れ、悔し涙を流してきた。選手権に向けて合宿を張ることもせずに、まずはこの大一番に集中。「今年の選手たちはプリンスを知らない。だけど、先輩たちの経験があったし、上積みができていた」と指揮官がいうように、全力で昇格の権利を掴みにいった。試合でも相手の状況を見ながら、プレスの掛け方を自発的に変えるなど柔軟に対応。選手たちは成長の跡を示し、しっかりと勝ち切ってみせた。
来年からは2度目のプリンスリーグ関東に挑む。強敵も多いが、Jユース、街クラブ、高体連の強豪と戦うことは大きな財産だ。昌平がより高いレベルで揉まれ、どのような進化を遂げるのか注目だ。
(写真=矢島公彦)
▽高円宮杯 JFA U−18サッカーリーグ2019プリンスリーグ関東 プレーオフ( 参入戦)
高円宮杯 JFA U−18サッカーリーグ2019プリンスリーグ関東 プレーオフ( 参入戦)