終わってみれば3−0の快勝。昌平が2015年度以来のプリンスリーグ参入を確定

(写真=矢島公彦)

 激戦区を制した千葉U-18と埼玉王者の昌平。今春の高校選抜では当時市立船橋を率いていた千葉U-18の朝岡隆蔵監督が指揮官、昌平の藤島崇之監督がコーチとして共闘した。互いの手の内は良く知る間柄。そんな両者が昇格を懸け、12月25日にプリンスリーグ関東参入戦の2回戦に挑んだ。

 立ち上がりから互いに主導権を握ろうと、ボール保持率を高めにいく。その中でポゼッションに成功したのは昌平だ。中盤で柴圭汰と小川優介の2年生ボランチコンビがパスを奪うと、最終ラインから丁寧にビルドアップ。右サイドハーフの鎌田大夢らが良い形でボールに関わり、相手陣内へと攻め込んでいく。決定機を作れていなかったが、30分にはアタッキングサードで渡邉建太がボールを奪取。左サイドからゴール前へ折り返すと、小見洋太が左足でゴールを狙った。惜しくもこれは相手GKの正面を突いたものの、徐々に攻撃が形になっていく。そして、43分にスコアが動く。小川のスルーパスを受けた小見がGKと1対1を迎える。渾身の一撃はポストに阻まれたが、こぼれ球に詰めた渡邉が押し込んで待望の先制点を奪った。

 昌平は1−0で折り返すと、勢いそのままに後半も千葉に襲い掛かる。開始早々の47分にCB西澤寧晟がCKからネットを揺らし、リードを広げた。その後は千葉の反撃に遭う。55分にU-18日本代表の大型FW櫻川ソロモンを投入し、2トップに変更した相手に押し込まれる。昌平は守勢に回る時間が増え、我慢の時間が続いた。それでも粘り強く対応すると、84分には途中出場の須藤直輝がPKを獲得。これを小見が冷静に沈め、勝負を決めた。

 終わってみれば3−0の快勝。昌平が2015年度以来のプリンスリーグ参入を確定させた。

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▽高円宮杯 JFA U−18サッカーリーグ2019プリンスリーグ関東 プレーオフ( 参入戦)
高円宮杯 JFA U−18サッカーリーグ2019プリンスリーグ関東 プレーオフ( 参入戦)