ここまで攻め続けるも都立永山ゴールをこじ開けることができなかったかえつ有明。そんな重苦しい雰囲気を後半開始早々仲野が打ち破る。38分、右サイドから攻撃を仕掛けると、クロスに対しファーサイド藤枝がシュート。一度は防がれるが最後は仲野が押し込んで待望の先制点。前半から攻撃を牽引してきた男の一撃でようやくリードを奪う。
均衡を破ると一気に畳み掛けるかえつ有明は41分、センターFW鈴木龍介が左足で豪快に決めて2点目を奪うと、43分には右サイドを崩し、最後は左サイドを駆け上がった藤枝が仕留めて3点目。前半からゴールの遠い状況が続いたことが嘘のようにわずか5分間で3点を奪う怒涛の攻撃で都立永山に襲い掛かった。
後半に入り奮闘していた守備陣が崩れてしまった都立永山。追い付くために積極的な攻撃が必要となると、それまでは最前列のポジションに張っている場面が多かったFW大橋司がサイドに開くなど精力的に動きを見せるもこの日は不発。苦しい戦いとなってしまった。
3対0。セーフティーリードを得る展開にもさらに追加点を狙うかえつ有明は前線の選手交代、ポジションチェンジを行いながらも攻撃的な姿勢を貫く。すると57分には、後半途中からFWにポジションを移した星野、63分には途中出場の小田拓海がそれぞれネットを揺らし着実に加点。最後は、終了間際の66分、右サイド林英人がドリブル突破からシュートを放つとこぼれ球に反応した小田が押し込んで大勝を締めくくった。
都立永山の粘りもあり前半苦戦を強いられたかえつ有明が後半に入り本領を発揮したこの試合。終わってみれば6対0の圧勝で2回戦突破を果たした。