15年度以来のプレミアリーグ復帰まであと1勝とした札幌U-18。「選手たちがうまくやってくれた」と財前監督も頬を緩ませたが、ここに来るまでの道のりは簡単ではなかった。特に難しかったのは実戦感覚の維持。冬場は雪に見舞われるため、プリンスリーグ北海道の閉幕は他の地域と比べると約2ヶ月早い。今年の最終節は10月6日。その後はJユースカップに参加したが、10月20日の2回戦で敗退し、実質的に公式戦から1ヶ月近く離れてしまう。また、11月以降は雪に見舞われる日が多く、12月は室内での調整が中心。コンディションを整えるのは困難な作業となった。

 そこでチームは試合勘不足を補うために九州と関東に遠征し、体力や感覚を取り戻させた。さらに屋外でトレーニングをするために開催地への入りも早め、試合3日前の10日には広島で活動をスタートさせた。

 そうした準備が身を結んだ札幌U-18の次なる相手は横浜F・マリノスユース。過去2度参入戦で涙を飲んできた札幌U-18が、3度目の正直を果たせるか注目だ。

(文・写真=松尾祐希)

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