コンサドーレ札幌U-18、虎の子の1点を守り切って 昇格王手

 虎の子の1点を守り切ったコンサドーレ札幌U-18がプレミアリーグ 昇格に王手を掛けた。

 12月13日、広島県内でU-18高円宮杯プレミアリーグ・プレーオフの1回戦が行われ、Bブロックの北海道コンサドーレ札幌U-18米子北と対戦。財前恵一監督はゲームのポイントを、堅守速攻を武器とする“高体連らしい”チームとの戦い方に置いていた。その想定通り、相手は前線から積極的にプレスを展開。奪ったボールを素早く前線に繋いできたが、「前半は落ち着いて戦えた」と指揮官が語った通り、チームは相手を上手くいなす。ボランチの本間洋平が気の利いた位置取りで最終ラインに降り、ビルドアップに関与。そこから中盤でボールを繋ぎ、両サイドや前線の選手が積極的に仕掛けていく。31分には左サイドハーフの木戸柊摩が中央に切れ込むと、右足でシュート。惜しくもこれはバーを叩くが、ゴールの予感を漂わせた。

 0-0で折り返した後半の序盤は相手に押し込まれたが、CB東潤太を中心に身体を張った守りを見せる。すると、57分にペナルティエリア内で相手が体制を崩した際にボールが手に触れ、PKを獲得。これを本間が冷静に決め、待望の先制点を奪った。以降は米子北が攻撃の枚数を増やしたため、守勢に回る時間が多くなったが、GK山本透衣が好セーブを連発。67分にゴール前で植田葉月に決定的なシュートを放たれるが、素早い反応で事なきを得る。さらに82分に迎えた大ピンチも巧みに間合いを詰めて、ゴールを許さない。最後までリードを守り切った札幌が15日の2回戦(昇格決定戦)に駒を進めた。

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