佐賀の伝統校が勝ち切る 佐賀東が2-1で飯塚に勝利

 佐賀の伝統校が勝ち切った。2月15日、九州高等学校(U-17)サッカー大会(30分ハーフ)の1日目が福岡県の同フットボールセンターなどで開幕し、佐賀東飯塚を2−1で下した。

 4チーム×4組のグループリーグと各組上位2チームが挑む決勝トーナメントで覇権を争う今大会。「(県大会とは違った雰囲気やレギュレーションだったので)力を発揮するのが難しかった」と中辻喜敬監督が振り返った飯塚を尻目に、序盤から佐賀東が主導権を握る。高い位置でボールを奪うと、ショートカウンターからチャンスを創出。左サイドハーフに入った高校選抜候補の小屋諒征(2年)らが、何度もゴール前に侵入していく。15分には小屋の右CKを寺崎朋範(2年)が頭で折り返すと、阿部羽弥(2年)がヘディングでネットを揺らして先制に成功した。

 直後の20分に飯塚の赤嶺泰地(2年)の左クロスからオウンゴールを許したものの、以降もペースを握る。とりわけ、光ったのは守備面だ。本来は細かいパスワークを身上とするチームだが、球際の強さや素早い攻守の切り替えを実行。「日本一をとった静岡学園は切り替えの速さが凄かった。日本一を取った理由が分かる」と蒲原晶昭監督が指揮官を任されている高校選抜で感じた全国レベルの戦い方を選手に伝え、アグレッシブに戦っていく。

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▽令和元年度第41回九州高校U-17サッカー大会
令和元年度第41回九州高校U-17サッカー大会