後半は運動量が落ち、前にボールを繋げない場面が散見。動き出しが鈍り、前半のように相手ゴールに迫る回数が減った。ただ、守備陣は前半同様に高い週力を維持。高さで勝る九国大付のパワープレーにも屈さず、相手のストロングポイントを封じ込める。競り負けた65分の攻防は失点に繋がったが、それ以外はほとんどの局面で制空権を渡さなかった。
そうした守備陣の頑張りに攻撃陣も奮起。1点を返された直後の66分に猪谷匠(2年)のFKから半代がネットを揺らし、勝負に蹴りを付けた。
終わってみれば、シュート数は12対1。3−1の完勝で大津が凱歌をあげた。
試合後、古閑監督は大会を振り返り、今大会の6試合は多くの収穫があったという。ただ、この結果に満足しているわけではない。
「競り勝つ部分など、収穫の多い6試合だった。でも、ここからが勝負。日本一の集団になって、日本一を取る上でこの優勝はまだ通過点。今大会は最大で70分ゲームだったけど、(プレミアリーグや高校サッカー選手権の準決勝以降)は90分ゲームになるので、そこでどうなるか。90分で勝ち切るかが大事。今日の前半みたいなゲームがずっとできれば良い」
過去に多くのJリーガーを輩出している大津だが、日本一の経験はない。今年こそ頂点をとるべく、この自信を手にさらなる飛躍を期す。
(文・写真=松尾祐希)
▽令和元年度第41回九州高校U-17サッカー大会
令和元年度第41回九州高校U-17サッカー大会