後半に入っても流れは一向に駒場学園が握り続ける。40分、草木のミドルシュートから始まり、42分には左サイドを崩し、佐藤佑真のクロスからファーサイドで待ち構えていた蔵野が狙うなど次々にゴールに迫っていく。しかし追加点を奪えないチームは後半、暑さの影響も少なからず反映され、全体的に運動量が減った印象。それに伴い流れるようなパスワークも影を潜め、これからに向けてやや課題が残る戦いになった。

 それでも守備陣は集中力を維持し続け、都立足立新田を無失点に抑えこんでいく。DFラインの背後を狙われ、やや危険な場面も迎えたが守備範囲の広いGK田中正輝を中心に2点を守り切った。

 勝利への執念、意地が激突し互いに熱くなる場面も見受けられたこの一戦。2点ビハインドも最後まで諦めない都立足立新田は後半途中からキャプテン釜田秀鳳が左サイドにポジションを移し、起点を作る狙いも不発に終わる。最後は前線に4枚の攻撃陣が残るなど1点を取るための策を講じるが最後までゴールを奪うことはできず、総体に続き初戦敗退という悔しい結果に終わった。

 2対0で勝利した駒場学園は3回戦進出。都立府中西を1対0で下した都立中野工と18日、菅生学園学びの城グラウンドで対戦する。