9月13日、全国高校総体サッカー大会の東京都予選、成立学園修徳の試合は定刻通り10時に開催された。夏場に比べると大分動きやすくなってきているので、気候に関係のない好ゲームが期待される。

 多くの応援に見守られる中、両者気合十分の円陣を組みキックオフを迎えた。

 試合立ち上がりどちらも、相手のミスを見逃さない姿勢でボールを奪いに行ったことから、どちらも攻撃面では様子を見ているといった感じか。前半7分、ファーストシュートは修徳であった。右サイド7番根岸航のスピードに乗った突破から、中でボールを受けたFW11番久野蓮太がシュート。だがこれは枠を捉えきれない。

 立ち上がり10分を過ぎると次第にボールを持つ成立学園、待ち構える修徳という構図が出来上がってくる。しかし、ボールを持たれても修徳は慌てる様子はなく、非常にコンパクトに保たれた全員の守備から、右MF7番根岸のスピードを武器にカウンターに繋げていた。一方の成立学園もボールを持っているのだが、MFも相手のブロックの間で受けるのは容易ではなく中々ゴール前まで行けないでいる。

 そんな中またしても次のチャンスは修徳。前半17分、ショートカウンターからボールを受けたFW11番久野がシュートを放つ。しかし、これはキーパーが冷静にセーブ。前半19分、右MF7番根岸の快足を活かした裏への抜け出しからチャンスを迎える。しかし、これはGK吉澤凌の勇気ある飛び出しに救われる。

 ボールを持ちながらも中々チャンスを作れない成立学園。監督からは守備の修正の指示はあるも、「タイミングが合わなかったらボールを動かせ」と戦い方を変える気はない様子。

 そうした辛抱強さが徐々に修徳を自陣に押し込んでいく。

 前半28分、成立FW10番長島滉大が左サイドで巧みなステップで仕掛けセンタリング、これに合わせた右MF7番根岸のシュートは惜しくもポスト。立て続け前半32分、見事な攻め上がりを見せた右SB2番矢田部竜汰のクロスにFW11番鈴木龍之介がボレーで合わせるも、これはゴール上にそれてしまう。

 しかし、ここで前半終了。両者0-0のままでハーフタイムを迎える。前半30分を迎えたあたりから、成立学園はMF6番大野泰成の精度の良い左足から右サイドで主導権を握っていた。右SB2番矢田部の後方からの攻め上がりとFW9番吉村伸のコンビネーションに修徳DFはかなり手を焼いていた。成立10番長島,11番鈴木と足元のあるFW陣も厄介なものであるが、ここは修徳DF4番中村大志、5番大畑雄亮を筆頭にしっかりと抑えていた。

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