19日、第94回全国高校サッカー選手権東京2次予選2回戦が開催。今季総体4強の東京朝鮮中高級学校と、1回戦で前回覇者都立三鷹中等教育学校を破った駿台学園の対峙はここ駒沢第2球技場で試合開始。白熱のBブロック2回戦は10時ちょうどのキックオフを迎えた。
この試合ファーストシュートは駿台学園。
開始30秒、FW持地陽介とのワンツーからFW原虎之介がシュート。PA外から放たれたシュートはGKの手中に収まったものの、後半の3ゴールで都立三鷹中等教育学校の連覇を阻んだ一戦から1週間、勢いに乗る駿台学園が積極的な攻撃の形を作り出した。
一方、初の全国を目指す戦いのスタートを迎えた東京朝鮮中高級学校。
T1リーグ所属の難敵を迎えた今日の大会初戦には、U-17北朝鮮代表FWリャンヒョンジュらがスタメンに名を連ね必勝態勢。2分のMFぺクスンホのヘディングシュートを皮切りに、ストロングポイントとして掲げる左サイドからゴールを狙う。8分にはMFカンドゥホのラストパスにFWリャンヒョンジュが左サイドを抜け出す好機を迎えるが、先制点とはならなかった。
序盤から互いにチャンスを作り出したこの試合はがっぷり四つに組み合う構図で推移。
駿台学園では縦パス供給の意識が高いMF猪田光人とMF池田英史、対する東京朝鮮中高級学校ではアンカーとしての役割が目立ったMFぺクスンホといった中盤の底でプレーするMFが随所で存在感を発揮した。
27分には東京朝鮮中高級学校。MFキムスンミョンのパスを受けたMFリキョンチョルが左足を振る抜くミドルシュート。38分には駿台学園。DF中西航大の右クロスからMF山口遼太が頭で逸らしたところ、FW持地陽介が合わせる。互いに好機を迎えながらも均衡を破るには至らなかった前半を経て、勝負は後半戦へと突入した。