秋晴れの駒沢第2球技場で行われた第94回全国高校サッカー選手権2次予選Aブロック2回戦。関東大会、総体に続く今季東京3冠を目指す関東一に、1次予選からの勝ち上がりで駒を進めた創価が挑んだ。

 序盤から攻守の構図はくっきりと映る。
 今夏全国総体3位の立役者、FW鈴木隼平やFW岡崎仁太朗らがスタメンに名を連ねる4-3-3の布陣を敷いた関東一は序盤から攻勢。MF道願翼、MF野村司のダブルボランチを中枢に据えた波状攻撃は迫力満点。FW冨山大輔の直接FKなど数多くの見せ場を作り出す。これが全国3位の実力だと言わんばかりの猛攻が続いた。

 一方、王者の猛攻に立ち向かうは、無失点で勝ち上がった1次予選の勢いそのままに、先週の2次予選1回戦では法政大高を一蹴した創価。ジャイアントキリングを狙うこの試合に5バックを採用。DF土谷竜也、DF田坂勇人らを中心に、DF5人+MF5人の2層ブロックを築き上げ守備に徹した。GK宮本泰誠もゴールマウスを死守。次々と襲い掛かるシュートをことごとく弾き出す守護神の存在感は際立った。

 攻め続ける関東一
 24分、MF道願翼のミドルシュートはわずかに逸れる。32分、左サイドを駆け上がったDF大里将也のクロスにFW高橋快斗がヘッド。さらに37分にもFW岡崎仁太朗のラストパスからFW高橋快斗が狙うもゴールが遠い。中央に堅固なブロックを形成する創価の粘りに加え、目立ったのは生命線であるパスの微妙なズレ。試合勘の鈍りも相まって関東一の大会初戦は難しい展開で推移した。

 0対0で鳴り響いた前半終了を告げるホイッスルに沸く創価ベンチ。勝負は後半へと持ち越される。

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