共に難敵を撃破し勝ち進んできた、堀越多摩大目黒が11月7日、西が丘サッカー場にて激突した。

 まずは紫のユニフォームの堀越が攻撃の口火を切る。開始1分、10番を背負ったMF斎藤拓磨(3年)が正面から仕掛け、味方との連携からシュート。このファーストシュートは枠を捉える事が出来なかったが、チームに勢いをもたらし、堀越がやや優位に試合を進める。

 序盤、やや押しこまれる展開となった白のユニフォームの多摩大目黒も反撃を見せる。12分、MF中村亮太(1年)が左サイドを崩し、深い位置から低いクロスを上げ、FW加藤天馬(3年)が右足で合わせる。これはわずかにゴール右にそれゴールとはならず。

 その後は、堀越MF齊藤一輝(2年)とMF小磯雄大(2年)の2年生コンビが、両サイドから幾度となく多摩大目黒のゴールを脅かし、堀越が優位に試合を進めるが、多摩大目黒GKとDFの体を張った守備で堀越に得点を許さない。このまま前半は両チーム共にスコアレスに終わり、勝負は後半戦に委ねられる。

 後半、試合は開始のホイッスル直後に動く。堀越MF斎藤拓磨(3年)が左サイドで相手からボールを奪取すると、味方とのワンツーから抜け出し、最後はGKと1対1に。これを落ち着いてゴール右隅に押し込み、待望の先制点を堀越が挙げる。

 堀越の勢いは止まらず、後半12分。右サイドからMF齊藤一輝(2年)のクロスをFW新井真汰(3年)が押し込み追加点を奪うと、続けて後半16分。またも右サイド、MF齊藤一輝(2年)からの早いピンポイントクロスをFW新井真汰(3年)が落ち着いて右足で合わせて、またたく間に3-0。堀越がリードを広げる。

 対する多摩大目黒も気持ちを切らさず、好機を伺う。後半36分、右サイド深い位置からのクロスに、FW加藤天馬(3年)が頭から飛び込むも、ゴール右に逸れ、得点とはならず。

 結局、試合は3-0のまま終了のホイッスル。先日行われた準々決勝で、全国総体ベスト4の関東一を撃破した自信、そして勢いそのままにピッチを躍動した堀越多摩大目黒を破り、決勝戦へと駒を進めた。

(文 光森圭佑)