15分過ぎに給水タイムを取ると、影山監督はこのタイミングでメンバーを変更。グレーチームの加藤がオレンジチームのバングーナカンデに代わって左SBに入り、グレーチームはボランチの山本に代わって村上を最終ラインに投入。システムも3−4−2−1に変更し、残りの時間を戦った。

 メンバー変更後は一進一退の攻防が続き、互いにゴールを決められない。このままスコアレスで終えるかと思われたが、アディショナルタイムにゲームが動く。グレーチームは攻勢を仕掛けると、荒木のミドルパスに村上が反応。ボレーで合わせ、土壇場で値千金の先制点を奪った。これが決勝点となり、グレーチームが勝利を掴んだ。

 最終日の紅白戦ではそれぞれの選手が特徴を出し、メンバー入りをアピールした。そうしたプレーに指揮官も一定の評価を与え、さらなる成長に期待したいと話す。

「今回の合宿で少し(チーム力が)上がったので、すぐに次のキャンプができるのであれば、次のステップへと行って欲しい。苦労しながらやっていけば、強いチームになっていける」

 U-19選手権を目指して、再始動した影山ジャパン。ワールドカップの出場権を掴むべく、今後もチーム内で熾烈な競争を続けていく。

(文・写真=松尾祐希)