前橋商イレブン(写真提供=オフィシャルサポート)
ドリブルで左サイドへの流れた大迫から中央寄りでパスを受けた永吉はダイレクトパスを選択。エリア内に走り込んできた小林力斗が左足で打ったシュートはGKの届かない絶妙なコースに飛びサイドネットへと突き刺さった。同点に追い付き活気づいた神村学園は勢いを緩めない。押せ押せの展開の中でその4分後には逆転ゴールを奪う。中央からフィードを受けた若水風飛が右サイドで仕掛け入れたクロスをDFがクリアしきれずにこぼれると、誰よりも早く反応した下川床勇斗がゴールへと流し込み一気にゲームをひっくり返した。
80分を通じての強さを見せた神村学園は順当に2回戦に進出。この日と同じくニッパツ三ツ沢球技場で今度は選手権初出場の近江と対戦する。
対して70分辺りまでは試合を優位に進めながらも悔しい結果に終わった前橋商業の笠原恵太監督は「後半途中までは良かったが、ずっと押されていたのでこういう結果になると思った。完敗です」と潔く敗戦を認め、「16年ぶりの出場で私を含めて初出場みたいなもの。やはり選手権は何回も出ないと分からない」と気持ちを切り替え、来年以降に視線を向けていた。
(文・須賀大輔)
▽第99回全国高校サッカー選手権
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