PK戦を制した近江が初出場初勝利
近江イレブン(写真提供=オフィシャルサポート)
ニッパツ三ツ沢球技場での2試合目は高校サッカー選手権大会に初出場となる近江高校と5年ぶりの出場となる日大山形が対戦。水色とピンクの鮮やかなパステルカラーのユニフォームが緑のピッチに映えた。
選手権には初出場ながら高校総体の舞台ではすでに2度立った経験を持つ近江高校の選手たちは緊張する様子を見せることなくキックオフと同時にピッチを駆け回る。滋賀県予選では3バックの左を務めながらも、この試合では左WBで起用された那須日夏留が味方とのパス交換からいきなりPKを獲得。これを自らキッカーに名乗りを上げた那須が沈め、8分という早い時間帯に先制点を奪った。そこからもテクニックやコンビネーション、テンポの良いパス回しから2点目を奪いにかかった。しかし、「崩しは悪くなかったが、フィニッシュの質はまだまだ」と前田高孝監督が振り返ったように相手GKを慌てさすようなシュートを打つことはできず、前半を1点のリードで折り返した。
後半に入り、最初の40分をシュート1本に抑えられた日大山形が盛り返す。押し気味にゲームを進めていた46分、ゴール前右でFKを獲得。スポットに大河原陽と佐藤秀吏が立つと、10番が右足で狙う。これが相手GKの意表を突きファーサイドへと吸い込まれ、日大山形がゲームを振り出しに戻した。
そこからは互いに次の1点を目指しリスク管理を保ちながら攻撃に出る。近江は10番でキャプテンの森雄大が個人技から何度かシュートまで持ち込んだが枠を捉えることができず。反対に日大山形も最前線の佐藤や大河原を中心に攻め込むが決定機は作れないまま時計の針は80分を経過。ゲームは1-1のままPK戦へと突入した。
▽第99回全国高校サッカー選手権
第99回全国高校サッカー選手権